家を売却する際には、買い手候補に自宅を見てもらう「内覧」がおこなわれます。
その際には、売却する家を見栄え良くするために、整理整頓や掃除などをしておく必要があります。
実は、さらに家を魅力的に見せたい場合には、「ホームステージング」という手法があります。
そこで今回は、ホームステージングの内容やメリットと費用相場について解説します。
家の売却時に利用するホームステージングとは
ホームステージングとは、売却する中古住宅のなかに、家具・照明・小物などを配置して、室内を魅力的にコーディネートすることを指します。
似たような言葉に「モデルルーム」がありますが、こちらは新築住宅の見本の意味で使われることが多いでしょう。
ホームステージングには、内覧に訪れた方が「住みたい」と感じるような、魅力的な空間をつくる効果があります。
ホームステージングという手法は、1970年代のアメリカで生まれました。
中古住宅の売買がメジャーとなっているアメリカとは違い、日本での認知度はまだ高くありませんが、より有利に家を売却したい方のなかでは、注目が集まっている売却方法です。
ホームステージングで家を売却するメリット
家を売却する際にホームステージングを利用すると、きれいにインテリアコーディネートした写真を売り出し広告に掲載できます。
空き家状態のままの写真だけだと、買い手候補がなかなか見つからないことも珍しくありません。
しかし、ホームステージングの写真は目に留まりやすく、多くの買い手候補が短期間で集まる傾向があります。
そのため、販売期間が短くなる傾向がある点がメリットです。
さらに、室内を印象良くデコレーションできるので、相場価格よりも高く売れることもあります。
複数の買い手候補が商談を希望しているなら、より良い条件の買い手を選ぶこともできるでしょう。
ホームステージングで家を売却する際の費用相場
どれほどの規模のホームステージングを希望するかによって、必要となる費用も変わります。
インテリアコーディネートのプロに任せる場合には、3か月の家具レンタルで15万円~30万円がおおよその費用相場です。
プロに任せれば、家具のレンタルや小物の調達まで、その物件にマッチした統一感のあるインテリアコーディネートが実現します。
また、室内の空間づくりに興味がある方は、自分でチャレンジしてみても良いでしょう。
この場合だと、インテリア小物の購入に数千円、家具のレンタルに数万円程度が費用相場となります。
さらに、空き家状態の家を売却するのではなく、居住しながらホームステージングで売却活動をおこなう場合には、邪魔になってしまう家具を一時的に保管してくれるサービスを利用するのもおすすめです。
まとめ
家を売却するなら、魅力的なインテリアコーディネートで演出するホームステージングがおすすめです。
ホームステージングには、短期間で高く売れる点にメリットがあります。
プロに依頼するか自分でやるかによって費用も異なるため、自分に合ったホームステージングを考えてみてください。
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