今回は不動産売却を検討している方への参考情報として「購入申込書」について解説します。
購入申込書とはどんな書類なのか、購入申込書の見方はどうなっているか、購入申込書に関しての注意点とはどんなものなのか、それらを個別解説しますのでぜひ参考にしてください。
不動産売却における購入申込書とは物件購入希望者の購入意思
不動産売却における購入申込書とは買付申込書とも呼ばれ、物件購入希望者が「私はこの物件を購入する明確な意思を持っていますよ」という意思表示のための書類です。
購入申込書の書面に、購入希望者は購入したい条件などを記述したうえで売主に意思表示しますが、実際の購入申込書の書面は仲介する不動産会社がひな型を作っているのが一般的です。
この購入申込書はあくまで単なる購入意思表示のための書面であって売買契約書とは異なります。
したがって購入申込書を提出した購入希望者がキャンセルをしてくることもあり、売主が購入申込書の内容に同意できない場合は拒否や売主からの条件提示をすることもあります。
不動産売却をするなら知っておきたい!購入申込書の見方について
不動産売却をする売主は、物件購入希望者が提示してくる購入申込書の内容をしっかりと確認したうえで売買契約成立までの話をこのまま進めるか、あるいは拒否や条件交渉などをするかを決める必要があります。
だからこそ、購入申込書の見方は知っておきたいものです。
購入申込書の記載項目は売買価格(購入希望額)や手付金の額、住宅ローンの有無および借入金額、売買契約締結予定日や引き渡し予定日などです。
売買価格は売主であれば誰もが真っ先にチェックする項目のため、チェック漏れの心配はないでしょう。
その他の部分でとくに気を付けたいのは、売買契約締結予定日と引き渡し予定日です。
まずは購入申込書の提出日から売買契約締結予定日までが約10日以内、遅くとも2週間以内かどうかをみましょう。
また、引き渡し予定日は売主側に住み替え予定がある場合は、その引き渡し日に間に合いそうかどうかもチェックしましょう。
不動産売却において購入申込書が提出された際の注意点
不動産売却において購入希望者から購入申込書が提出された際の注意点としてはまず挙げられるのは、提示された購入希望額(売買価格)が妥当かどうかの判断です。
購入希望額が低すぎる場合は拒否または交渉をしていきましょう。
また、相場よりも安すぎる手付金はキャンセルリスクを高めますので、手付金が相場である「売買価格の10%」かどうかもチェックすべき注意点です。
後は、不動産購入書を提出した購入希望者が住宅ローンの事前審査を受けているかどうかを、不動産会社に確認することも必要です。
事前審査が通っていれば本審査通過の可能性も高いですが、事前審査すら受けていない方はそれが読めないのでリスキーな相手といえます。