競売物件に関して、、、
住宅ローンの返済が滞ると銀行等は、数回の督促状を送ってきます。それに対し、何の相談もなく「もう、どうなってもいい」とヤケになって無視していると銀行は、あなたが住宅ローンを借りたときに契約条項に盛り込まれている「返済が滞ったら、残額を一括して支払う」という約束事に基づいて、「こっちは、できるだけ譲歩して待ってたんだけど、もうガマンできないから残債を一括で返してね」という痛恨の一撃がやってくる。世間では、これを「期限の利益の喪失」と言っています。
当然、多くの一般庶民には、全額返済なんてできる訳もなく、ここであなたがローン借入時に契約している保証会社が銀行に対して代位弁済(保証会社があなたの代わりに残債額全てを銀行へ支払うこと)をする。
代位弁済された後は、銀行は引き下がって代わりに保証会社が「あなたの代わりに立て替えたんだから、◯日以内に全部返してね。もちろん分割は一切認めません。無理なら競売にかけるので、あしからず」的なお知らせが期待せずともあなたのもとへ届く。
銀行や物件にもよりますが、完全に返済が滞ってから保証会社による代位弁済まで約3~4カ月、保証会社が競売を申し立てて第三者の落札によって立ち退きを迫られるのが約4~7ヶ月というスケジュールが目安となります。つまり、最短だと約7ヶ月、最長で約11カ月で出ていかなければなりません。
ちなみに、競売の場合は市場価格の約7~8割程度で落札されることも多く、競売しても残債額が残ってしまうことがあります。こうなると家を手放したのに、その残債を完済するまで支払う義務が残るばかりか、次の住む家の初期費用や引越し代なども親戚や友人に頼るしかありませんし、あなた以外に子供たちの心にも「競売」という負の記憶を刻んでしまいますので、競売は何としても避けなければなりません。